・カーネルサイズ
某所の原稿に使えるかな、と久しぶりにカーネルサイズのグラフを最新の2.6.31.3まで更新。
これを見ると、最近のカーネル(2.6.28以降くらい)では、以前から比べても急速にファイルサイズが増加して、 2.6.31では tar.bz2 が60MBを越えていることが分かる。
どういう機能が入って増えたのかまではチェックしてないけど、 2.6.28くらいから新機能取り込みのポリシーとかが変って、 積極的に取り込み出した、ということなのかな?
何となく、最近のカーネルは「気持ち悪い」ような感じがしていたのだけど、 多分、こういう風に急に機能が増え出したから、そう感じていたような印象。
グラフでは見えないレベルだけど、最近はバージョンアップしてからサイズが小さなくなることもあるらしい。 2.6.28 までは 2.6.28 -> 2.6.28.1 -> 2.6.28.2 と更新されるごとにファイルサイズが増加していくのだけど, 2.6.29 では
linux-2.6.29.tar.bz2 56579370 linux-2.6.29.1.tar.bz2 56553335 linux-2.6.29.2.tar.bz2 56556402 linux-2.6.29.3.tar.bz2 56553508 ... linux-2.6.29.6.tar.bz2 56550359
となって,2.6.29 -> 2.6.29.1 で 24KB ほど小さくなり,その後は少しずつ増加していく.
同様のパターンは 2.6.30, 2.6.31 でも見られて,
linux-2.6.30.tar.bz2 59435895 linux-2.6.30.1.tar.bz2 59416602 linux-2.6.30.2.tar.bz2 59414632 ....
linux-2.6.31.tar.bz2 61494822 linux-2.6.31.1.tar.bz2 61453891 linux-2.6.31.2.tar.bz2 61449156 linux-2.6.31.3.tar.bz2 61452332
いずれも,4ケタ目のバージョンが付く段階で10KBから40KB程度小さくなっている.
何が削られているのかは確認していないけど,最近の方針は, 間口を広げて後から洗練,というスタイルっぽいので, 採用するのはこなれてからの方が安全そうだなぁ.