・ディジタルとアナログ
実家のスナックでずいぶん前に使っていたVHDのカラオケシステム、通信カラオケに交替して、 最近は全然使ってないので、そろそろ除却処分にしようかと思っていて、 捨てる前に拾えるものは拾ってみようかと、カラオケ動画をキャプり始めた。
最近の通信カラオケだと、背景画像(BGV)は汎用的な動画を適当に流しているだけだけど、 当時のカラオケだとそれぞれの曲ごとに独自の動画を作っていて、 今から見てみると結構面白い。
だいたい80年代後半から90年代ぐらいなので、 今から見るとずいぶん懐しい(野暮ったい :-)印象。
一方、そろそろ20年ぐらい経っているので、再生不能になっているトラックも多くて、 キャプチャはかなり面倒。スムーズに動けば60分ぐらい回しっぱなしにしておけばいいのだけれど、 状態が悪いトラックがあるとそこで再生が止まってしまうので、 後からどこで止まったかをチェックして、その先に再生できるトラックがあるかをチェックして、、 と手間ばかりかかってしまう。
当時、VHDは「ケースに入っているからレーザディスクよりも丈夫」とかを売りにしてたと思うが、 20年後に確認してみると、ケースに入っていてもダメなディスクはダメな感じ。
このヘン、最近のディジタルメディアのように、 「著作物」は「物」を売るのではなく、「利用権」を売っているのだ、という論理に従うならば、 正当な利用で使えなくなったディスクは、メーカーが無料で交換して然るべきだろうとも思うところ。
そのあたりを考えていくと、レコード業界って、かって「擦り切れる」メディアを販売していたころは「物」として売っていて、 擦り切れて「物」としての価値が無くなったら買い直させていたけれど、 擦り切れることのないディジタルメディアになると、売っているのは「物」ではなくて「利用権」だ、 とか言いだしたんだよなぁ。。 最近、CDやDVDが売れなくなったそうだけど、結局はそういう殿様商売をしてきたツケが回ってきたんじゃないかしらん?