・ブランド
スウェーデンの高級車ブランドだったボルボが、フォードから中国の吉利汽車に売却されることになったそうな。 GMの持っている「サーブ」は、一括売却ができなくてバラ売りされることになりそうだけど、サーブとかボルボといった、「一味違う」高級車を作っていたブランドが中国メーカーに叩き売られるのを見ると 時代の流れを感じてしまうなぁ。
確かに昨今のグローバル化した経済状況においては、大量生産品はどんどん人件費の安い国へ流れていくのはしかたないところだとは思うけど、 それが成立するのは、誰が作っても(その道一筋何十年の職人が作っても、3ヶ月の研修を受けただけの新人が作っても)同じ、という世界が前提なので、 そういう考え方は「誰それさんが作ったものは一味違う」と言われるような属人的な価値観とは馴染まないところだと思ふ。
ソフトウェアの世界でも、MSみたいな大きな会社だと、リリースされるソフトも誰が作ったものかはよく分からなくて「MS」というブランドに依存することになってしまうのに対して、 OSSの世界だと「これは○○を作った××さんのソフト」みたいな属人的な要素が出てくるのは面白いところ。
多分、大量生産という意味では、工業製品よりもはるかに容易に生産(コピー)できる情報産業製品たるソフトウェアでは、この手の属人的なブランディングが重要な価値になるのではないかと 思ふ今日このごろ。。。
#某所で開講予定の「情報社会特論」の講師モードに入りつつあるなぁ、、(苦笑