・Winny 裁判
ファイル共有ソフトのWinnyの作者が著作権法違反の幇助に問われていた裁判, 二審の大阪高裁では逆転無罪の判決が出たとか.
個人的には,一審の判決は,無罪を認めながら罰金で手を打つ,みたいな感じだったから, きちんとそれを否定して,著作権違反的な使い方を主要な用途として紹介するような行為がないと 幇助にはあたらない,という判決は,しごく妥当なものだと思うところ.
実際問題,PGP の歴史が物語るように,便利なソフトほど非合法な分野に使っても便利なことは事実だから, 作者の意図しない使われ方に関して責任を問われだすと,ソフトウェアの開発なんてできないよなぁ,,という印象.
最近は任天堂らがマジコンを違法なものとして訴えているようだけど, 手元ではマジコン上に青空文庫のデータと専用リーダーソフトを置いて, DSを(著作権の切れた作品の)電子ブックリーダー として合法的に使っているので,マジコンを非合法化するような動きはきわめて迷惑だし, 可能な限り反対していきたいところ.
最近では森鴎外や夏目漱石のみならず,芥川龍之介とか太宰治くらいまではたいてい読めるので すごく便利なんだよなぁ > 青空文庫
以前は,RMS が法的な問題を強く主張することに違和感を感じていたけど, 最近はそういう主張をきちんとしていかないと世の中が動かないことを強く感じるし, GPLv3 であれだけメンドウな議論をすることも仕方ないのかなぁ,,という気がしてきている. そういう意味で,やはり RMS って荒野に道を拓く伝道者タイプのリーダーなんだろうなぁ..