diary/Kojima

・gentoo linux

授業で取りあげる予定なので,ここ数日,gentoo linux をインストールして あれこれ調査.Portage(英語だと「ポーテジ」と読むのかな?昔の東芝のノー トPC だとフランス語風に「ポルテジェ」と読んでいたと思うが)もいろいろ調 べてみたけど,なかなかすごいなぁ..

元々,gentoo の作者(Daniel Robbins)は Debian -> Stampede -> FreeBSD と 渡ってきた人らしくて,Stampede の最新アーキテクチャ向けにカスタマイズ する流儀と FreeBSD の Ports が組み合わさって,「インストールする環境ご とにソースコードからコンパイル」というアイデアになったのかな,という気 はするが,昔々のフリーソフトウェア環境を知っている人間には,むしろ昔懐 しいやり方のように思えたり.

# もちろん,emerge コマンド一つでダウンロードから,configure,make install までやってのけるのは,昔に比べて大きな進歩だけど.

Portage のシステム自体は python で書かれた emerge と bash の文法で書か れた ebuild のスクリプトで構成されているから,何となくは読めてしまうの だけど,ここまでするか,,というのが正直な印象.configure 時の --enable-XXX とか --disable-XXX の指定をする XXX を USE フラグとしてまと めて管理できるようにしているのだけど,そのためのフラグが 350 種類強あっ たり,ebuild のスクリプトから利用するサブルーチン群が 70 強あったりと, 汎用化しているのか個別対応しているのかよく分からんような状況.確かに何 でもできそうな気はするが,これらを理解して ebuild のスクリプトを書くの は結構大変だろうなぁ.

また,ほとんど全ての部分を設定ファイルで変更可能にしてユーザーが自由に 変更できるようにしているのもすごいと思うけど,ちょっとカスタマイズ可能 な部分が多すぎて,ほとんどデフォルト以外では使いようが無い印象.

個人的には ebuild のスクリプトを読むと, bash の拡張文法まで用いればさ まざまな可能性が開けるのだなぁ,,と感心することしきりだけど,ちょっと ディストリビューション(の仕組み)を作ること自体が目的になってしまってい て,ディストリビューションを使って何かをする方向にはあまり関心がないよ うな感じ.

# 日曜大工的に自分でコツコツ作りあげる Linux 環境を提供する,というような方針はありそうだけど,そのための大工道具ばかりを磨きあげているような印象とでもいったらいいのか.

エネルギッシュに最先端を突っ走っているのはいいけど,どこかで息切れして しまわないか,ちょっと心配だったり(苦笑



トップ   編集 凍結 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: 2021-12-17 (金) 16:35:41