・肥料まき

今日は、うちの田んぼに肥料をまいてきました。今の時期、うちの回りの水田は「中干し」と称して水を切り、しばらく表面を乾かす(それによって稲の根が水を求めて深く張り、以後の成育が安定するらしい)時期なのですが、その間に田んぼにはいって「くみあいりん酸カリ入りケイ酸カリ」とか言う肥料を一面に撒きました。

この肥料は直径数ミリの顆粒になっているので手で直接撒けるのだけど、20kg の肥料を約1アールの田んぼにまんべんなく撒くのは結構大変。具体的には、20kg の肥料の袋から5〜6kg ずつ肩掛け用の容器に移して、それを肩にかけて、ミレーの「種撒く人」のように田んぼの中にまんべんなく撒いて行くのだけど、往復の回数や補給の回数を最適化しようとすると結構面倒だったり(苦笑)一応、左右 2m くらいは撒ける見当で、往復で肩掛け用の容器の分は撒いてしまって、3往復くらいで田んぼ全面をカバーする計画だったのだけど、実際にやってみると往復しても結構肥料が残っていたり、3往復ではとても端までカバーできないことがわかったりして、理想と現実のギャップに悩む一日(苦笑)

まぁ、うちの場合、作っているのは自家消費用のコシヒカリで、農薬は田植え直後に一度除草剤を撒くだけ、肥料は今回のケイ酸カリのを撒くだけ(これを撒くとコケにくくなるらしい)で済ませているのだけど、回りは酒米として有名な山田錦を育てている田んぼばかりで、そちらはもっと頻繁に農薬やら肥料やらを手配しないといけないらしい。夏の終わりには、リモコンのヘリコプターで農薬の散布をやっていて、結構見物だったり。

一昔前だと、農薬等も使い放題で田んぼの水生生物がずいぶん少なくなっていたのだけど、昨今は消費者の意識が高まったため、肥料や農薬も必要最小限を使うようになっていて、そのおかげか田んぼに住む水生生物とかもずいぶん増えてきた気がする。今日も、田んぼの上をとんぼがすいすい飛んでいろんな虫を捕まえていたみたいだし、夕方になるとツバメが低空飛行で虫を捕まえている模様。もちろん、今が完成形だと言うつもりはないけれど、田んぼは稲を育てるだけではなく、さまざまな水中生物が活動し、それらが巣立てばトンボやツバメが捕らえるという一つの生態系を成しているのだなぁ、、と思った一日。



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Last-modified: 2021-12-17 (金) 16:35:41