#navi(FAQ) カテゴリー: システム管理
拡張子が .tgz となっているファイルは,複数のファイルを tar で固め, gzip で圧縮したものです.
この形式は各種ソースファイルの配布など,さまざまな用途に使われますが, Slackware 系のディストリビューション(Plamo Linux はこれにあたります.)では, これをバイナリパッケージの配布形式としています.
パッケージには,/ から見た相対ディレクトリ指定で各ファイルが納められ,また, install/doinst.sh としてインストール時に実行されるスクリプトが置かれています.
tgz 形式のパッケージは,コマンドや専用のツールを使ってインストール/アンインストールします. これを実行するには root 権限が必要になります.
専用のツール pkgtool を使うと,インストール/アンインストールのほか, インストールされているパッケージのファイル一覧表示などが対話的に行なえますから, 最も手軽に利用できるでしょう.
installpkg/removepkg といったコマンドを使う場合は, パッケージ名を直接指定してインストール/アンインストールします. これもある意味手軽で,スクリプトなどからの利用も可能です.
~$ su Password: ~# pkgtool次はコマンドを使って plamo-sample.tgz というパッケージをインストール / アンインストールする例です.
~$ su Password: ~# installpkg plamo-sample.tgzインストールしたパッケージのログ(インストール時に配置されたファイルリストなど) は,/var/log/packages に拡張子 tgz を省いた名前(この場合は, plamo-sample になります.)で保存されます. インストール時に実行されたスクリプト(install/doinst.sh) の内容は, /var/log/scripts に保存されます.
~$ su Password: ~# removepkg plamo-sampleremovepkg の場合は "plamo-sample" とするだけですので,間違わないようにします.
インストール/アンインストールするのが不安でしたら,installpkg/removedpkg を実行する時に,次のように -warn オプションをつけてみましょう.
~# installpkg -warn plamo-sample.tgz ~# removepkg -warn plamo-sample
このオプションをつけて実行すると,実際にはインストール/アンインストールされず, これらのコマンドを実行すると配置されたり/削除されるファイルやディレクトリに関する情報を, 端末(term)に表示するだけですから,まずはこれで確認をし,その後 pkgtool を使ったり, このオプションを外してコマンドを実行して, 本当にインストール/アンインストールすることができます.
多くのファイルが配置/削除されるので端末では読みきれない場合は, 次のようにパイプを使って出力内容を less や more に渡し,スクロールして読むことができます.
~# installpkg -warn plamo-sample.tgz | less ~# removepkg -warn plamo-sample | more
あるいは次のようにして,ファイル(例として,inst-plamo.log / rm-plamo.log) に残しておけば,後でこのファイルで確認できます.
~# installpkg -warn plamo-sample.tgz > inst-plamo.log ~# removepkg -warn plamo-sample > rm-plamo.log
この件に関して追加情報などありましたら、以下にどうぞ;